こんにちは、フードコーディネーター/フードスタイリストのsaecoです。
ヨーロッパでは昨日からサマータイムが始まりました!
時間が1時間進み、日本との時差は8時間から7時間へ。この「時間が変わる」という感覚がどうも慣れず、寝ている間に1時間なくなってしまったので寝不足&体内時計の調整がまだできてません。iPhoneは自動的に時間を変えてくれるので意識しないまま朝を迎えましたが、家の時計の時間はそのままだったので、あれ、時計遅れてる?!と思いました(笑)

それでは、フィンランド旅行記続きです。長々と書いていますが、そろそろ終わりに近づいてきました。

フィンランド北部の旅行記はこちら。



北欧デザインに触れる!ヘルシンキの旅行記はこちら。


北欧デザインを語るには外せない!シンプルモダンな北欧建築

北欧デザインというと、前の記事で紹介したイッタラ・アラビアやマリメッコなど、テキスタイルや雑貨、テーブルウェアが思い浮かぶ方も多いと思いますが、建築や家具の分野でも有名です。
とはいえ、わたしはあまり建築には詳しくないですが、デンマークに住むようになり日本にいたときよりは北欧デザインの建築が身近になったので、この旅ではフィンランドの建築デザインにも触れてみたいなと思いました。
そこで今回短いヘルシンキ滞在で訪れたのは、フィンランドの建築家、アルヴァ・アールトの建てた自宅です。

フィンランドの建築家 アルヴァ・アールトって?

フィンランドの20世紀を代表する建築家、アルヴァ・アールトは、北欧デザインの第一人者ともいえる人物です。建築だけでなく家具や照明、ガラス製品、テキスタイルまで幅広く手がけ、シンプルでモダンな北欧デザインの流れを作りました。フィンランド国内にはアールトの設計した建築物がいろんなところにあります。

アールトは建築に興味がある人にとっては有名すぎるくらい偉大な人だと思いますが、恥ずかしながらわたしは最初は全然ピンとこなかったです…
でも、イッタラの定番商品のタンブラー「アイノ・アアルト」や、曲線が特徴的なフラワーベースをデザインしたのがアールトだと知り一気に身近に感じられるようになりました。

レトロモダンな北欧インテリアのアールト邸

この建物は、アールト自ら設計を手掛け1936年に建てられた自宅兼事務所です。
ヘルシンキのアルヴァ・アールト邸
なんと80年も前に建てられたにもかかわらず、古臭さが全く感じられないところに驚きました。むしろ普通におしゃれな北欧インテリアの家という印象です。家具や照明、テキスタイルなど、ほとんどがアールトとその妻によるデザインだそうです。

やっぱりわたしが気になるのはダイニング。自然素材がメインの温かみのあるインテリアに、アールトのデザインしたイッタラのガラス製品が並んでいました。
ヘルシンキのアルヴァ・アールト邸
ヘルシンキのアルヴァ・アールト邸
シンプル・モダンなインテリアですが、温かみの感じられる空間。アールトは日本の建築に興味を持っていたそうで、障子や引き戸、竹など伝統的な日本の建築でも使われる素材が取り入れられています。そのせいか、日本の古民家を改装したような雰囲気で、どこか親近感や懐かしい感じがして落ち付きます。
ヘルシンキのアルヴァ・アールト邸
家の中には、居住スペースと従業員が働く事務所のスペースが作られています。
ヘルシンキのアルヴァ・アールト邸
これはアールトの仕事用のデスク。窓が大きくてここで仕事をするのは気持ち良さそうですね。
ヘルシンキのアルヴァ・アールト邸
隠れ家のような場所にある書斎。カラフルな本がたくさんあって可愛い!
ヘルシンキのアルヴァ・アールト邸
空間自体はそれほど広くないですが、天井が高く、部屋の間に段差や引き戸で仕切りを作るといった工夫がされているため、限られた面積でも居心地良く過ごせる空間になっています。
ヘルシンキのアルヴァ・アールト邸

アクセスと入場方法

ヘルシンキの中心部からトラム(電車)4番と徒歩で30分くらいの場所です。バスでも行けますが、トラムの方がわかりやすいと思います。

営業時間は午後のみで、1時間ごとの入場しかできません。1時間には最初の30分がガイドツアー(英語)、残りは自由に見学できる時間になります。ガイドツアーが始まる前に早めに行くと自由に見学できるので、長めに滞在したい場合は、ガイドツアーの時間より前に行きましょう。ガイドツアーの開始時間は時期によって変動するので、事前にWebサイトで確認してから行くのがおすすめです。

アルヴァ・アールト邸 WEBサイト

おわりに

わたしは建築物自体のことは詳しくないですし、あまりに壮大な建築物だと、すごいけどなにがすごいのかよくわからん…となるんですが(笑)実際に生活していた空間を見学してみると、色使いや素材使いなど、インテリアや家の中のトータルコーディネートのヒントになる点がたくさんありました。市内からは少し離れていますが、建築はもちろんインテリアに興味がある方も楽しめると思うので、時間があれば立ち寄ってみるのもおすすめです。

フィンランド旅行記、続きはこちら。