こんばんは、フードコーディネーター/フードスタイリストのsaecoです。
最近の日本は暖かくなってきていると思いますが、数日前は雪が降っていたくらいまだまだ寒い北欧。
先日、そんな寒いデンマークから、さらに北のフィンランドに旅行に行ってきました。

フィンランドでやりたかったことは3つ。
1) オーロラを見る
2) 北欧食器をお得に買う
3) フィンランドの北欧デザインに触れる

まぁメインはほとんど1)なんですが、うつわLoverとしてはもちろん2)もですね。
結構書きたいことがたくさんあるので、記事を何回かに分けて書いていきたいと思います。

オーロラが見えるのはどこ?フィンランド最北のラップランドへ!

オーロラが見える場所としてすでにフィンランドは知られていると思いますが、フィンランドのどこからでも見えるわけではありません。
オーロラベルトと呼ばれる地帯に位置している場所からしか見えないらしく、フィンランド北部以外にも、アイスランドやノルウェー、スウェーデンなど一部の地域でオーロラ観賞ができます。

ところでオーロラ観測地帯としては、カナダのイエローナイフなども日本でも有名だと思いますが、確率的にはフィンランドよりカナダのほうが見えやすいそうです。でも、カナダのオーロラがイエローナイフという名前の通り黄色なのに対して、北欧のオーロラはグリーンがかった色と違いがあるそうです。
(まぁこのあたりはオーロラの専門家ではないので割愛…)

首都ヘルシンキまではデンマークの最寄りの空港から1時間半のフライト。もはや国内旅行のような感覚です。そしてさらにヘルシンキで乗り換え、フィンランド北部・サーリセルカのイヴァロ空港まで飛行機で約1時間半。
あれ、デンマークからヘルシンキまで行くのとあまり変わらない…

サーリセルカはオーロラ観賞地としてはフィンランド内では一番人気のスノーリゾートだそうです。わたしたちはここで2泊滞在し、その後少し南下したロヴァニエミという街に行きました。そこでもオーロラ鑑賞はできるのですが、サーリセルカの方が見えやすいということだったので、オーロラ鑑賞の本命はもちろんサーリセルカ!

空港を降りると辺り一面雪景色。
フィンランド北部サーリセルカのイヴァロ空港
フィンエアーの飛行機が雪景色に映えています。
フィンランド北部サーリセルカのイヴァロ空港
サーリセルカの主要なホテルまでは空港から直行バスが出ています。「サーリセルカはコンパクトな街」とネットに書かれているのを見たのですが、実際街と言えるような大きさではなく、スキー場にスーパーやレストラン、お土産やさんが何軒かあるような感じでした。まぁ、オーロラ鑑賞ができるのは、オーロラの光を邪魔する街の灯りなどが少ない場所=必然的に田舎の方になるので仕方ないですけどね。

大きめのスーパーがあるので食品や日用品や一通り手に入るので、小さいながらも生活必需品は揃います。とはいえ、リゾート価格で割高なので、お土産などはヘルシンキで購入した方がいいと思います。お土産やさんで、「あ、これ欲しいな〜でもヘルシンキで買えるか…」という会話をしていたら、’ヘルシンキ’という言葉を店員さんに聞かれていて、「ヘルシンキはBad wordだ」と言われました(笑)。話してる内容バレてるやん〜日本語で話してたのに…

オーロラ観賞!ツアーと自力で行くのどっちが良い?

オーロラ観賞は2つの方法がありますが、やっぱり初めて行く場合はツアーの方がおすすめです。何回も観賞したことがあったり、すでにツアーに参加して見た方は自力で行くのも良いと思いました。

オーロラ観賞ツアーに参加

わたしは着いた日がちょうど天気が良かったので、着いて早々ホテルのツアーデスクでオーロラ観賞の有名なツアー「キートス号」に申し込むことにしました。
オーロラが発生する条件としては、晴れている・星が見えることらしいので、雪が降っている日はほぼ見えない、曇りの日も見えたとしても雲の僅かな隙間からになるようです。
ツアーは一人80€(約1万円)でバスでの移動時間含めて3時間くらいですが、実際に観賞できるのは1時間くらいでした。決して安くないので、申し込むならオーロラが見える確率が高い日に参加するのが良いと思います。ただ、ツアーだと、バスでオーロラが見えるところまで移動してくれるので、条件が悪くても運が良ければ見えるかもしれない、というメリットはあります。

自力でオーロラが見えるところまで行く

わたしは行かなかったのですが、街の外れの方に行けばオーロラが見えるスポットがあるそうなので、自力で行くのもありだと思います。自分で行くメリットはやはりお金がかからないのと、時間の制限がないことですね。ツアー終了後に、もっと大きなオーロラが見たいからと、自分で観賞スポットまで移動している方もいました。
ただ、かなり寒い中の観賞になるので、防寒対策はしっかりしたうえで、夜の雪道は危ないので安全には十分に気を付けて行った方が良いと思います。

オーロラ鑑賞時の服装

わたしがサーリセルカに滞在していたのは2月下旬で、ちょうど同じタイミングでヨーロッパ全体が寒波に襲われていたので、当然フィンランドはめちゃくちゃ寒かったです。滞在中はずっと-20℃〜-10℃の間の気温でした。

それくらい寒いとオーロラ観賞時だけに限らず
・帽子
・マフラー
・手袋
・雪道で滑りにくい靴(ブーツがおすすめ)

は必須です。何も覆われていない顔は寒さのせいで痛みを感じるほどでした。
ちなみに、雪山を甘く見ていた主人は普通のスニーカーで行き、歩く途中で滑りまくっていました。危ないので真似しないでください。

もちろんホテルの周りも一面雪です。よく滑ります。
フィンランド北部サーリセルカの雪景色
コートはフード付きのダウンなどがおすすめです。
室内は暖かいので、薄手のニットの上にさらにニットを重ねたりして、脱ぎ着しやすく軽い素材の服を選んだ方が良いと思います。たくさん着ていると動きにくい上に服の重さで疲れてくるので…

また、オーロラ観賞は長時間外で立っていることになるので、防寒は下半身中心に。わたしはタイツ、ヒートテックのレギンス、ニット素材のフルレングスパンツの3枚重ねで、さらにニットの靴下とレインブーツを履いて行きました。

オーロラ観賞時はそれに加えて、防寒具やスノーブーツもあった方がいいと思います。自分でスキーウェアなどを持って行く方もいると思いますが、結構かさばるので現地調達でも良いと思います。ツアーによっては防寒具を貸してくれる場合もあるようですが、わたしが参加したツアーは付いていなかったのでホテルの近くのレンタルショップでつなぎの防寒具とスノーブーツを半日10€で借りました。

いざ!オーロラ観賞

ということで、前置きが長くなりましたが、準備万端でオーロラ鑑賞ツアーへ!
ツアーは9時ごろ集合で、そこからバスに乗り込みさらに北のイナリ湖を目指して1時間くらい移動しました。

途中でガイドさんが、オーロラが出て来た!というので、バスから降りて急遽オーロラ観賞することに。最初は目が慣れていないので、月の光と雲とオーロラが似たように見えて、どれがオーロラなのか分かりませんでしたが、しばらくするとうっすら緑色かかっているのが分かるようになりました。

この時はいきなり現れたオーロラの撮影が上手くできず、ガイドさんの写真をお借りしました。(※掲載許可は降りています)
フィンランド北部サーリセルカでオーロラ観賞
ガイドさん曰く、実は人間の目は緑色を認識しにくいので、写真の方が色が鮮やかに出るとのこと。少しの間そこでオーロラ鑑賞をしていたのですが、すぐに消えてしまったので、目的地へ向けて再度出発。

イナリ湖に到着し、オーロラが出るのを待機。湖といっても完全に凍ってしまっているため、普通の平原のようでした。周りはもちろんツアー参加者以外誰もいません。静かな夜の雪景色は神秘的な雰囲気で、何度もオーロラが出て来ては消えて行く、というのを目にしました。
フィンランド北部サーリセルカでオーロラ観賞
フィンランド北部サーリセルカでオーロラ観賞
この日はオーロラはそこそこ見えた方だったようで、Maxを100%とすると、60〜70%くらいとのことでした。コンディションは良かったようですが、満月だったため、月の灯りでオーロラの光が若干薄く見えると聞きました。この前に何度か挑戦してやっと見れた人もいたそうなので、初回でそこまで見えたのはラッキーだったと思います。
ちなみに100%は月に一回あるかないかというくらいの低い確率らしいです。運ですね〜自然現象を見るのは難しいなぁ。

最初は手こずっていた撮影もだんだん慣れてきて、オーロラと一緒に撮影してみたり(ブレたけど)、オーロラを待ちながら雪の上で寝転んだり(かなり寒かったけど)して楽しみました。
フィンランド北部サーリセルカでオーロラ観賞
イナリ湖で1時間ほどオーロラ観賞し、再びバスで街へ移動。途中でオーロラが現れたらまたバスから降りて観賞するとのことでしたが、結局帰りには現れず、そのまま12時くらいにはホテルに戻りました。
この日は朝まで粘ればもっとすごいのが見れるかもしれないとガイドさんに言われましたが、寒い中で長時間じっとしていて体力が限界だったので、わたしたちはそのままオーロラ観賞を終えました。

オーロラ撮影について

オーロラを写真に収めたい方は三脚は必須です。わたしの宿泊したホテルはツアーデスクでのレンタルもできたので、持ってない方は借りても良いと思います。
また、オーロラは夜間の撮影になりカメラのシャッターボタンを押す少しの振動でもブレてしまうことがあるので、レリーズという遠隔でシャッターを切れる道具があると便利です。わたしはレリーズは持っていなかったので、ブレないように撮影するのに苦労しました…

オーロラは、現れては動いてすぐ消え、またしばらくしたら出てくると言う感じで、ずっと一定の場所に止まっていることがないので、撮影はすごく難しかったです。
もちろん、オーロラの撮影方法については、いろんなWebサイトなどでも紹介されていますし、わたしも事前に勉強していきましたが、場数をもっと踏んでおけば良かったと思いました。もしできるなら、事前に夜景などの撮影で練習しておくと、自分が撮影しやすいカメラの設定を把握できると思います。
参考までに、わたしが撮影した時は、広角レンズでシャッタースピード:10秒、絞り:5.0、ISO:800 でした。

ただ、写真が趣味の人はどうしても撮影する方に集中してしまうと思いますが、わたしが上手く撮影できなくてカメラばかりいじっていた時、主人に「せっかく来たんだから直接見た方が良いんじゃない」と言われて、ハッとしました。
オーロラの綺麗な写真はいくらでもネットや写真集で見ることができるので、せっかく行くなら直接見るのを楽しむ方が良いと思います。

おわりに

デンマークにいる時に一度は行きたいと思っていたオーロラ観賞。初日以外はずっと雪と悪天候だったので、運良く初日に見れて良かったです!
写真で見たほどの鮮やかさではありませんでしたが、オーロラが目の前で動いて行く様を見るのはやっぱり感動しました。
3月、4月はまだオーロラシーズンらしいので、これから行く方は良かったら参考にしてくださいね。

フィンランド旅行記、続きの記事はこちら。