フードコーディネーター・フードスタイリストのsaecoです。
最近新型コロナの影響で国内のお出かけも憚られる状況ですが、コロナが広まる直前に週末を利用して弾丸シンガポール旅行に行ってきたので、今回は旅行記です。
日本から近いシンガポールは海外旅行先として人気なので、すでに行ったことある方も多いと思いますが、
今回は3日間という短期間でどれだけ食を楽しめるか、限界に挑戦…したわけでは決してないですが、とりあえず食べれるだけ食べてきました!

シンガポールを旅行先に選んだ理由

シンガポールの夜景

普段から外国人向け料理教室で、日本や海外を旅する外国人ゲストと旅行の話をたくさんしているのに、わたし最近全然海外行ってない!
と、どこか遠くに行きたい欲がフツフツと湧いてきた最近。
とはいえ、長期で夫と休みを合わせて取るのが難しく、近場で行ったことない国に行きたくて思いついたのが、シンガポール

学生の頃からアジア旅行は好きで、東南アジアの国は半分くらいは訪れたことがあるのですが、20代の頃はシンガポールは綺麗&都会すぎる気がして。
ついでにいうと、マーライオンとマリーナベイサンズのイメージしかなくて、あまり魅力に感じなかったため旅行先から外していたのでした。

シンガポールのマリーナベイサンズ

でも、料理教室に来るアジアからのお客さんはシンガポール人がけっこう多いんですね。
話を聞いてると、いろんな料理が食べれて安くて美味しそう狭いので短期の旅行にちょうど良さそう、あと英語が通じるってけっこう旅行する上で便利だな、と。

そして、なによりゲストが来るたびに何度も、「シンガポール来たことある?」って聞かれるので一度くらいは行ってみたいな…
と思い、シンガポールに旅行先を決定しました!

3日間で食い倒れ in シンガポール!

ちょうど旅行を予約した直後にシンガポールからのゲストが料理教室に参加してくれたので、おすすめグルメを聞いて情報収集。
現地の生情報が地元人から聞ける。まさに外国人向け料理教室のメリット!
3日間しかいられないというと、全部試すのは無理かもしれないけど、とりあえずおすすめを全部教えるね、とスマホにMust-try(やるべきこと)リストを打ち込んでくれました。ありがたや〜

3日間とはいえ関空からシンガポールは約7時間半かかるので、実質現地にいられるのは2日足らずです。
現地で食事ができるのは、1日目の夜、2日目の朝・昼・夜、3日目の(朝)・昼、ですが3日目はホテルの朝食が付いていたので、計5食分
あとは間食するとして、おすすめ情報を元にせっかく行くからにはなるべくたくさんの料理を食べたいところです。

庶民の台所ホーカーセンターへ

シンガポールのホーカー マックスウェル・フードセンター

シンガポール人の台所、ホーカーセンター
屋台がたくさん集まるいわゆるフードコートのようなもので、さまざまなシンガポールグルメを堪能するには外せない場所です。
教えてくれたシンガポール人ゲストも毎週末ホーカーセンターで食事をしているそう。

値段が高めの観光客向けと、安い地元民向けの飲食店が両方あるのはどこの国や地域でも共通していますが、意外だったのはシンガポール人でも観光客向けのホーカーで食事をするということ。
あるご夫婦は、旦那さんは観光客向けの方が値段は高いけど味が好みらしく、奥さんは安いので地元民向けの方が好きだと言ってました。おもしろいですね。

ホーカーはいくつかありますが、わたしは教えてもらったホーカーのうちの一つ、有名なマックスウェル・フードセンター(Maxwell Food Centre)に行ってきました。

絶対外せない!シンガポールチキンライス

天天海南鶏飯のシンガポールチキンライス

シンガポールといえばこれ!というくらい有名な料理ですが、シンガポール人も大好きらしく、おすすめ料理を聞くと大抵の人が一番に挙げます。チキンも2通りあり、ホワイトチキン、ローストチキンがあるので違う種類を食べて比べてみて!とのことでした。

マックスウェル・フードセンターにはチキンライスの有名店「天天海南鶏飯(Tian Tian Chicken Rice)」があり、観光客だけでなく地元民にも人気だそうで、すごい行列でした。
Must-tryリストに入っていたので迷わず実食。

チキンが柔らかくしっとりしてて、ライスも鶏の出汁が効いてて美味しい!あっという間に食べきってしまったので、もっと大きいサイズを選べばよかったかも、と思いましたが、他にもいろいろ食べたかったので我慢。

チキンだけでなく、チャーシューローストポークバージョンなど、種類がいろいろあるから試してみてと言われたんですが、結局チキンがもう一度食べたくなり滞在中別の店で食べました。笑

人気店から隠れグルメまで一度に楽しめる

ホーカーセンターの魅力は、いろんなお店が集まっているので一度にいろんな料理が食べられるところ。
特に人気のお店は地元民もよく並んでいるので、観光客に知られていない店でもチャレンジしてみるのもアリかも。
わたしは夜7時くらいに行ったのに、週末のせいかすでに売り切れで食べられなかったものもあったので、絶対食べたいものがあるなら早めに行くのをおすすめします。

豚肉が乗ったライスヌードルの焼きそばに、同心居というお店の揚げ餃子。シンガポールは麺料理も豊富で、焼きそばといえば、海老が入ったホッケン・ミーが有名ですが、他にもいろんな種類がありました。

シンガポールの焼きそばと揚げ餃子

Soon Hengというお店では注文が入るとその場で絞ったサトウキビジュースを作ってくれます。
サトウキビの少し青臭い感じがしつつも、暑いシンガポールにはぴったりのさっぱりしたドリンク。

マックスウェルフードセンターのサトウキビジュース

写真を撮り忘れましたが、老伴豆花というお店の杏仁豆腐がめちゃくちゃ美味しかったです!
飲めるくらい柔らかくて、口に入れるとスッと溶ける感じ。量は一人で食べるにはけっこう多いのですが、食べ始めるとあっという間でした。日本で売ったらきっと流行るだろうなと。
見た目はただの売店のようで、普通のプリンが入ってる冷蔵庫があるだけなので、知らないと素通りしてしまうかもしれませんが、行く機会があればぜひ試してください!

ストリートフードだけじゃない。高級料理のチリクラブ

その名の通り、スパイシーなカニ料理。カニにトマトベースのピリ辛ソースを絡めていただきます。
シンガポールグルメの屋台は安いですが、チリクラブはカニなのでけっこうお高いです。

シンガポールのチリクラブ

ゲストにも勧めらたので、観光客にも有名なノーサインボード エスペラネード店に行ってきました。
郊外にはもっと安い系列店があるらしく、タクシー運転手に間違えて違う店に連れて行かれそうになりましたが、味はこちらの方が洗練されている、とのこと。
そして、夜に行くとシンガポールの夜景が一望でき、マーライオンまでは徒歩で行ける距離と立地もかなり良いです。

Mantonという揚げパンか、Steamed bunという蒸しパン(豚まんの生地だけのようなもの)をソースにつけて食べるのがおすすめ、と言われたのでマントンを注文。
日本のカニ料理と違って、ソースがたくさんかかっており手がめっちゃ汚れるので食べにくいですが、甘辛いソースが美味しかったです。
マントンにソースを付けながら食べると、それだけでもうお腹いっぱい!
他にも料理を頼むなら、あっさりした味付けのものや野菜の料理がちょうどいいと思います。

シンガポールのノーサインボード

シンガポールを旅行して変わったイメージ

シンガポールのマーライオン

一度にいろんな文化に触れられる魅力

シンガポールは多民族国家で、小さな国ですが中華系、マレー系、インド系、アラブ系といろんな文化に一度に触れられるのが魅力。

中華風の装飾が施されているチャイナタウンでは、飲茶などの中華料理がリーズナブルにいただけます。

シンガポールの飲茶

中国式のお寺、新加坡佛牙寺龍牙院がランドマークとしてそびえ立ち、街並みも中華風。

シンガポールのチャイナタウンの新加坡佛牙寺龍牙院

シンガポールのチャイナタウン

ちょうど旧正月前だったので、お正月向けの装飾品がたくさん売られていました。

シンガポールのチャイナタウンの旧正月の装飾

最初なんでねずみ?と思ったんですが、干支は日本と同じなんだということに後から気づきました。

シンガポールのチャイナタウンの旧正月の装飾

かと思えば、チャイナタウンのすぐ近くにあるリトルインディアはスパイスの香りが漂い、カラフルでエキゾチックな雰囲気。

シンガポールのリトルインディア

シンガポールのリトルインディア

いたるところにウォールアートがあり、絵の雰囲気もインドらしい感じですね。

シンガポールのリトルインディア

シンガポールのリトルインディア

チャイナタウンは観光客がたくさんいたのに、リトルインディアに行った途端現地の人ばかりになり、まるで違う国に来たような気分を味わいました。

インド料理は散策中のおやつ代わりに。シンガポール人ゲストからは、ロティ・プラタという平たいパンのような料理を朝食に食べるのをすすめられました。子供向けは砂糖をかけて、大人向けはカレーと一緒に食べることが多いそう。
ですが、これはチャパティです。笑 

シンガポールのリトルインディアのインド料理

今回は時間がなくて行けませんでしたが、ムスリム街のアラブストリートもリトルインディアのすぐそば。
アラブストリートは写真映えする景色が多く、インスタスポットとしても旅行者に人気のようです。

英語が意外と通じない?

シンガポール人はほとんどの人が英語を話せますが、「シングリッシュ」と言われているだけあって、わたしたちが聞き慣れている英語とは全然違います。
わたしは料理教室でよくシンガポール人ゲストと話すので今は慣れましたが、初めて話した時は英語と中国語が混ざったような印象で、英語に聞こえず戸惑いました。

特にチャイナタウンで働いている中華系の人は英語があまり話せない人も多く、レストランのメニューが中国語だけのところもあったのが意外でしたね。
とはいえ、他のアジア諸国と比べると間違いなく英語を話せる人の割合が多いのでそれほど困ることはありません。

身近にある日本食・日本製品

シンガポール人ゲストは親日で日本に何度も来ているリピーターが多いのですが、初めてシンガポールに行きその理由に納得。
日本人が暮らしても全然困らないだろうなと思うくらい、日本食レストランはたくさんあるし、日本製品も普通に売られていました。
シンガポール人にとって、日本は距離だけでなく文化的にも身近な国なんだろうな、と改めて感じたのでした。

おわりに

ただの都会というイメージが強かったシンガポールですが、ローカルな雰囲気もラグジュアリーな感じもどちらも楽しめて、食事は美味しくいろんな文化に触れられるのはとても魅力的。
治安もよくて街全体も比較的綺麗なので、家族旅行にも良さそうですね。
たった3日でしたが思った以上に楽しめて、むしろ3日じゃ(食べ)足りなかったな〜とちょっと心残りです。
今回行けなかった場所もたくさんあるので、いつか再訪したいと思います!