お久しぶりです、フードコーディネーター/フードスタイリストのsaecoです。少し前に日本に本帰国しました。

帰国するのは急に決まったので、引っ越し前後はバタバタで、荷造りしたり、デンマークでできた友達に会ったり、旅行に行ったり…
と、あっという間に前回の更新から2ヶ月が過ぎてしまいました。

日本での家も決まり、日本に残していた荷物を引き上げたり、デンマークから航空便で送った荷物を受け取ったり。
船便の荷物は2ヶ月もかかるのでまだ届いていませんが、少しずつ片付いてやっと普通に生活ができるようになってきました。
それでも、日本国内より何倍も大変な海外引っ越し。もうしばらく引っ越しはしたくありません…

住み慣れた日本に帰って来れたのはもちろん嬉しいですが、デンマークでの生活に慣れた状態で帰って来ると
あれ、日本ってこんなんだっけ?と思うことも多々あります。
海外在住経験のある方はきっと似たような経験をしたことある方もいると思いますが、今日は日本での逆カルチャーギャップについて書いていきたいと思います!

日本の夏、暑すぎ

空港に降り立った瞬間に押し寄せた、サウナのような熱気と湿気。
ここは東南アジア?というくらい暑い!湿気がすごい!!なんと、36〜7℃って東南アジアより暑いそうですよ。。

デンマークの夏は暑くても30℃もいかないくらいで、湿度も低くカラッとしています。
それでもデンマークに住んでいたときは、27〜28℃くらいで暑くてバテ気味だったので、今までどうやって日本の夏を過ごしてたんだろうと思います。
本音を言うと、夏が終わってから帰ってきたかったですね(汗)

自然災害が多い

最近、関西〜西日本は地震に大雨等、自然災害の被害が大きいですね。
大雨の時は近所で土砂崩れがあったり、震源地に近い実家は震災の影響で家の一部が壊れたり、
災害の報道を見聞きするたびに、良くも悪くも「日本に帰ってきたんだなー」と実感します。
また、地震の規模に対する被害の少なさなど、地震が多く毎回対策を講じている日本だからここまで抑えられるんだろうな、と思ったりも。

デンマークは地震もないし、山や大きな川もないので、日本に比べると自然災害は少ないと思います。
もしデンマークで同じような災害が起これば、ほとんどの人がパニックになりそうです。

どこに行っても人が多い

デンマーク全体の人口は約500万人で、これは日本だと神戸市や北海道全体と同じくらいだそうです。
国全体でその程度の人数なので、当然大阪や東京の人口はデンマーク全体の人口よりも多いです。
大きい都市だと勘違いしている人が多いですが、首都コペンハーゲンは日本の地方都市くらいですよ。
コペンハーゲンのストロイエ通り
わたしが住んでいたオーフスはデンマークの第2都市なので、デンマークで日本のどこから来たの?と聞かれたら
日本で2番目の都市の大阪。デンマークだとオーフスみたいなものかな」とわかりやすいように答えてましたが、実際は全然違います。
都市全体でたったの29万人!なので、大阪だと中規模の市くらいの大きさですね。
そんな環境でしばらく生活していたので、日本のこの人の多さや人口密度の高さに慣れるのには時間がかかりそうです。

建物の天井が低い

日本人と比べて平均身長がかなり高いデンマーク人。そのせいか、アパートをはじめ、ショップやレストラン、公共の施設どこでも天井が高いです。
天井が高いと家も広く感じますが、日本の昔ながらの家や建物は天井が低いですね〜面積のわりにすごく狭く感じます。
デンマークの近代建築は外側のデザインはモダンで洗練されているものが多いですが、天井が高かったり吹き抜けになっていたりと、内部も開放的な感じがして空間の使い方がうまいなと思います。
デンマークの第二都市オーフスのモースゴー博物館

自転車が歩道を走っているのが怖い

自転車大国デンマークの自転車専用道
自転車大国デンマークでは歩道と自転車用の道が分かれていて、自転車もきっちり車両と同じような扱いになっています。
日本では、(本当はダメなはずですが)歩道を走っている自転車多いですよね。
デンマークに住む前は全く気にしていませんでしたが、日本の狭い歩道で後ろから自転車が来たり追い越されるのは結構怖いと思うようになりました。
道が分かれている方が歩行者も自転車も安全なので日本もそうなってほしいですが、人口密度が高い日本では難しいのかな。

食事がなんでも安くて美味しい

個人的に日本に帰ってきて一番嬉しいのはこれ!食事がなんでも安くて美味しいのは最高ですね。
デンマークは外食費がとても高く、ヨーロッパの他の国(特に西欧)と比べても外食や中食産業はそれほど発展していません。
見た目は美味しそうでも、味付けは単調なものが多いデンマーク料理。中にはちゃんと美味しいものもありますが…

デンマークの外食は値段相応。安くて美味しい料理はほとんどありません。むしろ高くても美味しくない料理の方が多いです。
日本に帰って来ると、コンビニの安いおにぎりやパンでさえ美味しいことに軽い感動を覚えます(笑)
(デンマーク価格で)安く気軽に食べれるものといえば、ハンバーガーやサンドイッチ、ピザやケバブなどのファーストフードくらいしかなかったので、なるべく自炊していました。
自炊が面倒だったり作れない時に、外食やお惣菜で安く食べられるというのはやっぱり助かりますね。

デンマークの代表的な料理はこんな感じです。

食材の種類が多い

デンマークのスーパーに慣れると、日本のスーパーの食材の豊富さに感動します!
ヨーロッパでも西のフランス、イタリア、スペインなどの食文化が豊かな国と違い、デンマークは売っている野菜の種類は少ないし、新鮮な魚介類もあまり手に入りません。
もちろんデンマーク(というかヨーロッパ?)でないと手に入らない食材も少なからずありますが、それを差し引いても日本で手に入る食材は多いと思います。
住んでいた時は手に入るものでなんとかしたり、色々工夫はしていましたが、やっぱり日本でないと手に入らない食材が安く買えるのは嬉しいです。

デンマークの魚介類事情はこちらで紹介しています。

水が美味しい

日本は軟水、デンマークとその前に住んでいたイギリスは硬水の国です。
日本の水を飲んだ時に、水が美味しい!柔らかい!!と思いました。
やっぱりその土地に合った食文化が育ったためか、日本茶を淹れる時やお米を炊く時も、軟水を使った方が美味しいんです。紅茶は硬水の方が美味しいんですけどね。

デンマークで炊くお米についてはこちら。

デンマークの水は綺麗なので水道水も飲めますが、イガイガしている感じであまり美味しくはないんですよね。ミネラルウォーターも然り。
硬水は髪や肌にも良くないので、もともとアレルギーで肌荒れしやすかった主人はデンマークに引っ越してからひどい手荒れに悩んでいましたが、日本に帰国したら何もせずにすっかり綺麗な肌に戻っていました。
水だけでここまで変わるのか…とびっくり。

買い物の選択肢が多い・輸入品が多い

デンマークはとにかく買い物の選択肢が少ないです。
日本ほど大型のお店自体が少ないというのもありますが、どこに行ってもデンマークの同じチェーンのショップがあり、同じ商品が置いています。
EUに加盟していますが、意外にヨーロッパの他の国の商品は少なく、基本的には自国の商品とその他北欧の商品がメインという印象。

それに比べると日本はどのジャンルも選択肢が多いですし、買い物のしがいがあります。
しばらくモノの選択肢が少ない暮らしをしていると、日本のショッピングセンターや百貨店は買い物天国に思えます。
その反面、商品の種類が多すぎるのでどれを選べばいいかわからなくて、少し買い物するだけでも疲れるなぁと感じることも。
また、日本は日本製のものより輸入品が目立っていて、日本製のものはどちらかというと外国人観光客のお土産用かな?という印象もあります。

包装が丁寧

包む」文化は日本特有の礼儀や思いやりの文化です。
もともとの概念は素晴らしいですが、ちょっとやりすぎじゃない?と感じることもちらほら。
さすがにコンビニでペットボトル一本だけ袋に入れるのは必要ないんじゃないか…とか。飲んだらすぐ捨てますし。
袋が有料のスーパーも一部ありますが、コンビニはもちろん無料で袋をつけてくれるスーパーもまだまだ多いです。
百貨店の包装も丁寧です。包装紙に包んで紙袋に入れて、さらに予備の袋も付けてくれたりします。

デンマークもイギリスもスーパーの袋は基本的に有料、ラッピングも有料です。
日本のように無料でやってくれないので、ラッピング用品を買って自分でする人も多いらしいです。
買い物時は以前に使った袋を持って行って使い回す事が多く、袋を忘れた時は袋代が勿体ないのでカバンに入れたりそのまま裸で持って帰っていました。
日本のようになんでも袋に入れてもらえるのは便利だけど、資源が勿体ないように思いますし、帰国してからはなるべくエコバッグを使っています。

女性がしっかりメイクをしている

普段からメイクをしている女性がたくさんいるのも、日本らしいなと思います。
ヨーロッパの女性は日常はしっかりメイクをしている人は少なく、逆にパーティー時にはバッチリメイクで別人のようになる人が多いです。
周りの人があまりメイクしていないと、もともとズボラな性格のわたしは手抜きでもいっか〜
となりがちなので、日本に帰って来ると美意識が高まるような気が…しないでもない。

あと白人の肌に合う色と日本人の肌に合う色は違うので、デンマークではあまり気に入ったコスメが見つかりませんでした。
日本の方が自分に合うものが見つかりやすいので、選ぶ楽しみはあると思います。

おわりに

さて、この記事に書いたことはほんの一部ですが、帰国してすぐ感じた大きなギャップはこんな感じでした。
海外に住んでいたのは短い期間ですが、日本に住んでいる時は当たり前だったことも、外から見ると新鮮に感じることがたくさんあります。
日本が便利で暮らしやすい国なのは間違いないですし、何より日本語で生活できる!(ここが一番重要)ですが、日本には日本の、海外には海外のそれぞれの国の良さがあります。
今後の生活は日本ですが、海外生活で変わった価値観や感覚も大切にしたいと思います。

日本でしか体験できない?一時帰国時にやりたかったことはこれ!