こんにちは、フードコーディネーター/フードスタイリストのsaecoです。今日はデンマークと日本の家の違いについてご紹介します。
わたしは今デンマークの賃貸のアパートに住んでいるんですが、遊びに来たデンマーク人の友人曰く、デンマークに昔からよくあるタイプのアパートだそうです。
ということで、例外もあるとは思いますが、デンマークの一般的なアパートはこんな感じ、という視点で書いて行きたいと思います。
家具・家電付きデンマークの家。良いところ悪いところ
海外の家には多いようですが、わたしの今住んでいる家は最初から家具・家電が付いています。デンマークでは家具付き・家具なしどちらの家もあるそうです。
家具だけでなく食器や調理器具、洗剤から掃除用具まで一通り揃っていたので、新たに買い足さないといけないものが少なくいきなり新生活を始められたのでその点では便利でした。
ただ、困ったことに、ものが多すぎて、もとから家にあったものなのか、前の住人が残していったものなのかわからないものがたくさんありました。
洗剤いっぱいあるけどまだこれ使えるの?とか、前の住人の洗い物がそのまま放置されてる…とか。。
日本のように「原状回復」という概念がないため、使えるものと使えないものの判断と整理が最初は大変でした。
デンマーク式キッチンはこんな感じ
新居に引っ越すとなると、やっぱりわたしが一番気になるのはキッチン!日本のキッチンとはずいぶん違います。
洗い物が楽すぎる!食洗機はデフォルト
デンマークの家に住んで圧倒的に家事が楽になったと思うのはこれのおかげ!
デンマークに限らず、ヨーロッパの家は食洗機が付いていることが多いようです。
日本でも最近は家事時間短縮のために食洗機を導入しているご家庭も増えてきたと思いますが、日本と違うのはその大きさ。
日本の小型のものだと洗い物が全部入りきらず、結局手洗いしなければいけなかったりしますよね。
デンマークの家の食洗機はフライパンもらくらく入るサイズです。
むしろ一食分の食器だけではスペースが余って勿体無いので、1日分の洗い物を溜めて1日1回しか回さないということが多いです。
そして1回洗い始めると終わるまでに3〜4時間はかかるのですが、最初はそれを知らなくていつまでも洗い終わらない食洗機が壊れているんじゃないかと思いました(笑)
日本だと毎食後にすぐ洗い物をするのが普通だったので、最初は洗い物を溜めるというのに慣れなくてちょっと抵抗がありましたが、慣れると食洗機ナシの生活は考えられないくらい。
落ちにくい汚れだけさっと落としてすぐ食洗機に入れればいいので、片付けをする時間が減りかなり楽になりました。
本格オーブン料理もOK!ビルトイン式オーブン
食洗機と同じく、オーブンもビルトイン式で取り付けられていることが多いようです。
日本ではオーブン機能が付いている電子レンジが主流なので、オーブンを使うのは凝った料理をする時だけという人も多いと思いますが、デンマークでは伝統的な料理がオーブンを使ったものが多いので必須なのかもしれません。
また、備え付けのオーブンはパワーが大きいものなので使いやすく、日本にいた時よりオーブン料理を気軽に作れるようになりました。
わたしの家にはトースターがないので、トーストを焼くときもオーブンを使っています(笑)
電子レンジはない家も多い
一番驚いたのはこれです。わたしの家は電子レンジは付いていますが、電子レンジを持っていない家庭は多いそうです。
なんと、デンマーク人は、作り置いた料理を温める習慣があまりないそうです。
冷蔵庫から出したピザやパスタもそのまま平気で食べるとか…うーん、わたしにはちょっと考えられません。
デンマーク人宅にホームステイしていた知人は、パックご飯を日本から持って来たのに電子レンジがホームステイ先になくて困ったと言っていました。
料理を温めたい時はオーブンを使っていた彼女を、料理を再加熱して食べる習慣がないホストファミリーは不思議な目で見ていたそうです。
ちなみに、単身世帯向けの賃貸の部屋には付いていることが多いそうですが、その理由は学生が住むことが多いので、冷凍食品などを温められるようにするためだとか。
わたしは今二人で暮らしていますが、前の住人は一人暮らしをしていたと聞いたので単身向けの家なのかな。電子レンジが備え付けであって良かったです。
ガスは稀少?ほとんどの家がIH
わたしが家を探す時に出していた希望は二つだけです。
キッチンがガスであることと、お風呂に湯船が付いていること。
日本で家を借りる時もそれだけはこだわって探していたのにも関わらず、その希望は早々に断ち切られ、今の賃貸の家はほとんどがIHという現実を知りました。
そして、家が本決まりになる前に日本から荷物を送ってしまっていたので、せっかく送った鍋やフライパンの一部がガスのみ対応で使えずそのまま眠っています…
もともとガス派だったわたし。IHを使うのも前より慣れてはきたものの、炒め物やオムレツなどはやっぱりガスの方が使いやすいなと思います。
あとIH対応のフライパンや鍋って重いんですよね。ちなみにIHに対応しているかどうかは、磁石を近づけた時にくっつくかどうかで判断できます。
ただ、コンロが4つ口なので、一度に鍋やフライパンをいくつも使えて便利です。
遊びに行ったことのある何人かのデンマーク人宅キッチンも似たような感じだったのでこちらでは4つ口が普通なのかな。
換気扇がない!真冬でも窓全開
日本だとキッチンには換気扇が付いている家がほとんどだと思いますが、今の家には換気扇がありません。
料理をしていると匂いや湿気が篭ってくるので、換気のために真冬でも窓を開けて料理しています。
まぁセントラルヒーティングのおかげで家の中は暖かいので、窓を開けてもそれほど寒くは感じないのですが、風が強い日だと窓際に置いてるものが飛ばされたりします(笑)
おわりに
デンマーク料理は煮込み料理やオーブン料理が多いため、食文化に合わせた使いやすいつくりになっているのかもしれません。
日本のキッチンとはいろいろ違う点もありますが、わたしにとってはIHという点以外は全体的には広くて使いやすく気に入っています。
全体編はこちらをご覧ください。