フードコーディネーター・フードスタイリストのsaecoです。

夏ごろからフードコーディネーターの仕事・料理教室ともに忙しく、なかなかブログを書く時間がないままあっというまに11月になってしまいました!
前回の更新が7月なので、はや4ヶ月。というか、もう年末ですね。
最近時間が経つのが早すぎます…

久しぶりなので、今日はさっくり近況を。
少し前になりますが、国際唎酒師の資格を取得したことを書きたいと思います。

国際唎酒師ってなに?

国際唎酒師

といっても、そもそも国際唎酒師ってなにか知らない方がほとんどだと思うので簡単に説明しますね。
国際唎酒師は日本酒のソムリエである唎酒師の外国語版の資格のことです。

テキストや試験は全て外国語で、英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語の中から一つ選びその言語で受講するのですが、わたしが取得したのは英語版で、筆記とテイスティングがあります。
2019年現在で世界中で3,700人の人が認定されているそうですが、酒関連の他の資格と比べるとそれほど多くないかもしれません。

国際唎酒師の資格を取得した理由

ところで、もともと日本酒にそれほど詳しかったわけでもなく、まして唎酒師の資格も持っていなかったわたしですが、そもそもなぜこの資格を取得したのかというと…
一番の理由は外国人向けの料理教室を始めたから&いま住んでいる兵庫県西宮市が日本有数の酒どころだからです。

白鷹禄水苑

日本酒生産量は兵庫県が全国1位、京都府が2位で、灘の酒・伏見の酒として有名ですが、大阪で生まれ育ち人生の大部分を関西で過ごしたにもかかわらず
恥ずかしながら最近までそのことすら知らなかったんですよね。
しかし、外国人のゲストは日本についていろんな興味を持っている方が多く、日本の食文化のことはやはりよく聞かれます。

地元のことなのに日本語ですら説明できないのは如何なものかと思い、西宮市に引っ越したのをきっかけに
地元のことを料理教室の外国人ゲストに紹介できるよう、日本酒のことを勉強しようと思い立ちました。
資格取得したところで、とくに日本酒を専門として扱う仕事をしていないので直接役に立つわけではありませんが
英語版の資格を取れば勉強する過程で英語で知識が得られていいんじゃないか、と。

わりと安易に決心しましたが、日本酒の基本的な知識がないのにいきなり英語で勉強するのはとてもハードルが高かったです。
なので、日本語で日本酒を紹介している本を読みつつ、難しい単語は翻訳したりしながら少しずつ勉強しました。

無事資格は取れて基本的な知識は身につきましたが、まだまだ奥が深い日本酒。
特に資格取得でも必要なテイスティングは自力で勉強するのに限界がある…と思い、探しまくって見つけたテイスティングセミナーに参加したり、

日本酒テイスティングセミナー

地元西宮の酒蔵主催のセミナーに参加したりして、少しずつ知識を深めています。

白鷹の日本酒セミナー

最初は美味しいか美味しくないか、好きか好きじゃないか、くらいしか感想がなかったのですが
だんだん味の違いがわかるようになってきました。
やっぱり実践あるのみですね。

外国人ゲストと日本酒

外国人向け日本酒レッスン

料理教室では外国人ゲストに日本酒を提供するレッスンも開催しているのですが
日本に来て初めて日本酒を飲んだ(なんならレッスンで飲むのが初めて)という方もたくさんいます。

日本酒は他のお酒より強いですし、ゲストが飲み慣れていることが多いワインよりも度数が高めのものが多いので
最初は強くて飲めないという人もいますが、好きな人はハマって日本にいる間にいろんなお酒を試す方もいらっしゃいます。

わたしが普段からSNSで日本酒のことを紹介したりしているからか、日本に来て日本酒にハマったゲストが日本酒をお土産に持ってきてくれました。

外国人ゲストのお土産の日本酒

日本酒試飲体験に参加したらしく、そこで覚えた知識をもとに自分で選んで購入したという山形県のお酒!美味しかったです。
日本酒はすごく種類が多いので、日本人でも知識がないとなかなか選ぶのが難しいですが、翻訳アプリを使ってラベルを読んで選んでくれたそう。
レッスンで作ったラーメンと餃子にはあまり合わなかったですが(笑)、その気持ちに感謝です!

知れば知るほどおもしろい日本酒の世界

最初は仕事に活かそうと思い飲むようになった日本酒ですが、地域・酒蔵ごとにいろんな種類や味があり
飲み方もさまざまで、知れば知るほどおもしろいと感じています。

とくに日本酒は冷やしても温めても飲め、温度によって味が違うのですが、温めても美味しく飲めるのは日本酒ならではだそう。
(ホットワインとかもありますが、どちらかというと身体を温めるためとか風邪の時に飲む、という感覚なので)

関西ならでは!日本酒を身近に感じるイベント

特に関西に住んでいると、近くでよく酒蔵主催のイベントなどが開催されているので
いろんな酒蔵のお酒と料理を楽しめたりするのが楽しくて、すっかりハマってしまいました。

西宮でおすすめのイベントは10月に開催される西宮酒ぐらルネサンスと食フェア!
灘五郷の西宮郷・今津郷の酒蔵のいろんな日本酒が楽しめ、料理の屋台もたくさん。

西宮ルネサンス

西宮ルネサンス

1~3月には酒蔵開きのイベントが各酒蔵で行われており、試飲に試食に飲むのと食べるのが好きな人にはぴったり。
季節ごとに酒蔵限定の新しいお酒が出たりするので、料理教室で紹介できるように酒蔵の直売店に探しに行くこともあります。

日常で楽しむ日本酒

わたしはお酒にそれほど強いわけでもなく、特に赤ワインは体質的に合わなくてアレルギーのような反応が出るのであまり飲めないのですが
日本酒は主食の米からできているためか(?)体質に合わないということもなく、飲み過ぎない限り大丈夫です。

日本酒の魅力のひとつは、高級なお酒でもワインのように何十万、何百万もするものはなく、数千円あれば買えるということかなと思います。
やっぱり普段からよく食べる日本食によく合うというのもありますし、家でも時々飲んでいます。

飲みかけボトルが大量にあってなかなか消費できなかったので、友達を自宅に招いて日本酒ナイトを開催したり

日本酒ナイト

週末、居酒屋気分でおつまみを用意して、いろんなお猪口を出して飲み比べしたり

日本酒ナイト

国内旅行に行ったら地酒を飲んだりと、日本酒を飲むようになって新しい趣味ができた感じで日本酒ライフを楽しんでいます。

金沢の懐石と日本酒

おわりに

日本にずっと住んでいると、海外のものがよく見えたり憧れたりしがちですが、
海外に住んだり外国人向け料理教室をはじめたことで、日本の食文化や料理を改めて見直すいいきっかけになったと思います。
そのうち日本酒に合うおつまみレシピを紹介していきたいですね〜!