こんにちは、フードコーディネーター/フードスタイリストのsaecoです。
ここ数日のデンマークは日本と同じくらいの気温でとても暖かく、やっと春が来た…
というよりこの気候はもはや夏です！ここでは夏でも25℃くらいまでしか上がらないので。
最近までコートを着てたんですが、暖かくなったのでジャケットなども着ずに長袖のシャツで出かけたら、すごい夏っぽい格好だね！と言われました。
あーそうか、これが夏の格好なのか！と軽くカルチャーショックでした。（わたし的には春秋の服装）
と、前置きはそれくらいにして、今日は久しぶりにレシピのご紹介です。ヨーロッパでは料理酒とみりんがとても高価というのは以前書きましたが、特に煮物ではたくさん消費しますよね。それぞれの代用品についてはこちらの記事でも紹介していますが…
今日は酒とみりんの代わりにある材料を使った圧力鍋で作る角煮レシピをご紹介したいと思います。
（普通の鍋で作る場合の目安の時間も書いています。）
コーラで角煮！その効果はいかに
タイトルでネタばらしてしまいましたが、ある材料というのは「コーラ」のことです。
コーラを角煮に使うなんてすごい身体に悪そうなイメージですが、コーラは糖分・カラメル・香料を炭酸で割ったもの。糖分は砂糖やみりんの代わりになりますし、炭酸水は肉のタンパク質を分解して柔らかくする性質があるので、酒の代わりの役割を果たしてくれます。
料理酒・みりんいらずのさっぱり柔らか豚の角煮
材料 ≪4~5人分≫
・豚バラ肉 … 1kg
・卵 … 4個
・コカ・コーラ … 500ml
・醤油 … 100ml
・砂糖 … 大さじ２
・長ねぎの青い部分 … 1本 （海外で長ねぎがない場合はリークの青い部分）
・生姜 … 1片
作り方
1）豚肉を4~5cm幅に切り、生姜は薄切りにします。卵は茹でて殻を剥いておきます。
デンマークではフレスケタイという伝統料理用の豚肉の皮付きかたまり肉が売ってるので、わたしは毎回それを使っています。
こちらの記事で紹介してます。
2）鍋に豚肉とかぶるくらいの水を入れて強火で加熱し、沸騰したらすぐにお湯を捨てて鍋を洗います。
※この工程を「ゆでこぼす」と言います。この下処理をすることで、余分な脂や灰汁が抜けてさっぱり仕上がります。
3）豚肉の下茹でをします。鍋に豚肉とかぶるくらいの水を入れ再び火にかけ、沸騰してから圧力鍋の高圧で15分→急冷します。
普通の鍋で煮込む場合は、沸騰してから弱めの中火で30分煮込みます。
4）お湯を捨てて、長ねぎの青い部分・生姜・コーラ・砂糖を入れて火にかけ、沸騰してから高圧で15分→自然放置、醤油を入れてさらに10分煮込みます。灰汁が出たら取り除いてください。
普通の鍋で煮込む場合は、弱めの中火で30分~40分煮込み、醤油を入れてさらに10分煮込みます。
※調味料は全部同時に入れず、先に甘味を付けることでより味が染み込みやすくなります。
5）茹でた卵を入れて20分以上放置し、食べる直前に温めていただきます。
ポイント
豚バラ肉は脂身が多いですが、下茹でをしっかりすることで、余計な脂が落ちてさっぱり仕上がります。また、煮物は冷めるタイミングで味が染み込むので、手間はかかりますが出来上がってから時間を置くという工程はなるべく飛ばさないでください。時間がないときは、4）の煮込み時間を長めにすると良いでしょう。ただし、あまり煮込みすぎると逆にパサパサになってしまうので気を付けてくださいね。
今回はコカ・コーラを使いましたが、ペプシだとまた少し味が変わると思います。甘めが好きな方は砂糖の量を調整してみてください。
おわりに
出来上がってびっくり！コーラを使っているとは思えないくらいのさっぱり具合です。下茹で効果と、コーラで煮込んでも意外と甘くならないんですよね。一見身体に悪そうなコーラですが、ヨーロッパでは風邪の時にぬるいor炭酸の抜けたコーラを飲む習慣がある国も多く、意外と身体に良い成分も入っているようです。コーラで角煮作ろうかな〜と言うと大反対してきた主人も、美味しいと言って気づかず食べていたので一度騙されたと思って作ってみてください（笑）
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