デンマーク時間でこんにちは、フードコーディネーター/フードスタイリストのsaecoです。
一時帰国を来週に控え、お土産の準備、友人への連絡、日本で買う物の確認などなど、やらないといけないことはいろいろあるのですが、全然準備が進んでいません。
日本では持って帰れるだけ食材を買って帰ろうと思うので、スーツケースもしっかり空けていかねば。不幸なことに、こちらに来てからパソコンにフードプロセッサーなどしょっちゅう使う家電が壊れてしまったので、それも早く日本で買いたい~!デンマークでも買えるんですが値段が日本の2倍くらいするのと、パソコンはキーボードがデンマーク語版になってしまうので今はとりあえず代替品で我慢しています。
ところで、デンマークに住んですでに4ヶ月になりますが、いまだに行ったことがなかった首都コペンハーゲンに先日行ってきました。今日はそのときに訪れた世界一美しいと称されるルイジアナ近代美術館をご紹介します。
世界一美しい、ルイジアナ近代美術館
ルイジアナ美術館はコペンハーゲン市内から電車で40分くらいの場所にある小さな美術館です。
最寄駅からは徒歩で約10分。周りはごく普通の住宅街ですが、電車から美術館の方に向かって歩いて行く人がたくさんいたので迷わずにすみました。
入口は蔦が多い茂った小さな建物。100年以上前に建てられた邸宅を改装して作られたそうです。開館時間に合わせて到着しましたが、すでに行列が。とはいえどんどん中に入っていくので、ほとんど待たずに入館できました。
建物の中にはミュージアムショップやクロークがあり、ここで荷物を預けることができます。この美術館のおもしろいところは、敷地内に建物がいくつかあり、展示を見ながら回っているといつの間にか最初の建物に戻ってきているところです。
ではさっそく中を見て行きましょう。
ルイジアナ美術館の中を見学
奥に見える建物がエントランスの建物です。その建物を出て歩いていくと
この美術館の目玉のひとつ、ヘンリー・ムーアの彫刻が海をバックに展示されています。
そして、その海の向こう側にはスウェーデンが見えます。
海の水もすごく綺麗で、晴れていたおかげもあり丘の上からでも透き通っているのがわかりました。
芝生が美しい広い庭園には、現代アートの彫刻などがところどころに展示されています。
ここをゆっくり散策しながら自然とアートを眺めるのがとても気持ち良かったです。
風は強くてめっちゃ寒かったですが…(笑)
時期によって内容が変わるようですが、この日のメインのエキシビジョンはポートレート(人物の写真)でした。また、他にも常設の現代アートなども展示されており、建物の外観と反して中は広く展示も見ごたえたっぷりです。
そして、エントランスから続く回廊で別の建物へ。少し日本の庭園を思わせるような造りになっています。紅葉の時期ということもあって、特に色のコントラストが綺麗でした。
回廊を抜けた先にあるのがジャコメッティーの作品が展示されている展示室。
わたしは特にこの展示室がお気に入りです。まるで日本の庭園のようじゃありませんか?
毎年紅葉の時期は京都に行っており、今年は行けないのが残念だなと思っていましたが、こういうヨーロッパの紅葉も雰囲気があって良いですね。
常設の草間弥生の作品も展示されていました。
ルイジアナ近代美術館の魅力
ルイジアナ美術館は、建築家が敷地内を何度も歩き回り、地形を生かしてアートと建築、自然の全てを楽しめるように設計された美術館です。まさに、自然とアートの調和をコンセプトに作られているそうです。展示自体も見ごたえはありますが、自然の中でのんびり過ごすことでよりこの美術館を楽しめるのかなと思いました。
ミュージアム内に広いカフェがあり、夜遅くまで開館しているので、カフェでゆっくりすることもできます。この日は人が多すぎて席が見つからなかったのでわたしはカフェは利用していませんが…
また、子供向けのワークショップにも力を入れているようなので、家族で来ても楽しめる美術館だと思います。
おわりに
「世界一美しい」という謳い文句は誰が言い出したのか不明ですが、世界一かどうかは別として、美しい自然の中にあるゆったりとした空気が流れる美術館でした。コペンハーゲンからも日帰りで行けるので、デンマーク旅行するの際には足を延ばす価値はあるかなと思います。
日本だと直島にあるベネッセミュージアムに雰囲気が似ているように感じました。アートにそれほど興味がない主人も楽しんでいたので、観光がてらデンマークの自然を感じに来るのもおすすめです。マイナスイオンをたっぷり吸収して癒されますよ~